姉からのメール

うちの家族は色々大変だったと思うけど
みんな大人になって関係が良くなったと思う。
まだ大人になりきれないときも
あるけど、離れていることで
イヤなことも見えないし
フィルターがかかって
うまくいってる。
特に姉とは離れてからすごく仲が良くなったと思う。
家族の話はすんごく長くなるので
今日は姉が今勉強をしていて
古典の詩を送ってくれたので
忘れないように書き留めておこうと思う。

雑詩(ざっし) 陶潜(とうせん)

人生無根帶 人生 根帯(註1)無く、
飄如陌上塵 飄として 陌上(註2)の塵の如し。
分散逐風轉 分散して 風に逐ひて転ずる、
此已非常身 此れ已(すで)に 常の身に非ず。
落地爲兄弟 地に落ちて 兄弟(けいてい)と為(な)る、
何必骨肉親 何ぞ必ずしも 骨肉の親(しん)のみならん。
得歡當作樂 歓を得(え)ては 当(まさ)に楽を作(な)すべし、
斗酒聚比鄰 斗酒(註3) 比鄰を聚(あつ)む。
盛年不重來 盛年 重ねて来らず、
一日難再晨 一日(いちじつ) 再び 晨(あした)なり難し。
當勉勵   時に及んで 当(まさ)に勉励(註4)すべし、
歳月不待人 歳月 人を待たず。

(註1)根蔕(こんてい) 根元と(果実の)ヘタ。物事の土台。よりどころ。。
(註2)陌上(はくじょう) 路の上、陌とはあぜ路のこと。
(註3)斗酒(としゅ) 桝の酒でわずかばかりの酒。
(註4)勉勵(べんれい) 努め励む。がんばる。

【現代語訳】
人生には木の根や果実のへたのようにしっかりしたものがない。
風に吹かれてふらふらと漂う路上のほこりのようなものだ。
ばらばらに散らばり、風に吹かれて転がっていく。
これはもう、すでに永遠不変の体ではない(ということだ)。
(私たちはみな)この世に誕生して兄弟となる。
どうして骨肉を分け合った肉親の兄弟だけが兄弟となるのだろうか。
(いや、肉親の兄弟だけでなく、すべての人が兄弟のようなものだ。)
うれしいことがあれば、当然心ゆくまで楽しむべきだ。
たくさんの酒を用意して、近隣の人々を集め一緒に飲もう。
若くて元気盛んな時は二度とやって来ない。
一日に二度朝がやって来ることはない。
その時その時に、心ゆくまで楽しむべきである。
歳月は人を待ってくれない(で過ぎて行ってしまう)。

  
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